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【白髪を増やさない食事&ヘアケア】ヘアケアメーカーの研究員が教える本気の白髪対策

年齢とともに増えてきた白髪。できれば白髪をこれ以上増やしたくないという方も多いことでしょう。そこでヘアカラーメーカーhoyuの研究員に、白髪が生える原因や白髪を増やさない食べ物やヘアケアについて聞いてみました。

白髪の5大要因を知りたい

白髪になる原因は「遺伝」「加齢」「生活環境」「病気」「ストレス」の5つです。そして、これらの複数の要因が重なって、白髪になるのではないかとされています。

1. 遺伝

「白髪は遺伝する」とよくいわれますが、白髪になるという遺伝子はありません。もちろん「加齢の影響を髪に受けやすい」「ストレスを処理する能力が低くて、ストレスを受けると体の変化として現れやすい」など、その他の要因や体質を両親から受け継いでいて、その結果、両親と同じように白髪になりやすいという可能性はあるかもしれません。

しかしそうした体質などを両親から受け継いでいるからと言って、必ずしも白髪の生える時期や生え方が両親に似るというわけではありません。

2. 加齢

髪に黒い色をつける色素細胞や色素幹細胞の働きは、加齢とともに衰えてきます。このため個人差はあるものの、一般的には30代よりも70代のほうが白髪の人は多くなるでしょう。

加齢による細胞の働きの衰えを止めたり、遅らせたりする方法は今のところありません。ですから残念ながら、白髪が生えるのを完全に予防することはできないのです。

3. 生活環境

昔と比べて現代社会の生活で確実に増えたのが、食事で摂る油の量、そして頭皮や毛髪が浴びる紫外線の量です。

毛母細胞のある毛球には血管がからまっています。油を摂り過ぎると血流や血管に悪影響を与えますので、白髪や抜け毛の増加にも影響するでしょう。

また頭皮には皮脂腺という脂を分泌する腺があります。頭皮から分泌された脂に紫外線が当たると脂が酸化し、頭皮の状態に悪影響を与えます。

4. 病気

「●●という病気によって、白髪になる」と実証されている病気は、ほとんどありません。白髪が増えたからといって、「何かの病気にかかったのでは?」などと心配する必要はないのです。

皆さんの中には、友人・知人から大きな病気をしたことで体質が変化し、その結果として白髪が増えたという話を聞いたことがある方もいるかもしれませんね。しかし実際は「病気をして白髪が増えた」というより、「病気をして、その間、白髪染めを止めたため、改めて自分の白髪の量に気づき、増えたと感じる」人が多いと思われます。

ただし円形脱毛症の後は、白髪が生えてくる確率が高いといえるでしょう。

5. ストレス

白髪とストレスは関係があるとも言われています。

フランス革命の時、囚われの人となったマリー・アントワネットが、処刑前夜に恐怖のあまり一夜にして白髪になってしまったという話を聞いたことがある人もいるかもしれません。

先日、アメリカのハーバード大の研究チームから、マウスにおいて交感神経という神経の興奮が続くと白髪になるというメカニズムの報告があり、科学誌ネイチャー電子版に論文が掲載されました。

体の中では交感神経と副交感神経のバランスが重要で、交感神経がやや高い状況が活動状況であり、副交感神経がやや高い状況がリラックス状況であると言われています。このバランスがストレスにより大きく崩されるといわれています。

論文によると持続的な痛みにより交感神経からノルアドレナリンという物質が非常に多く放出され、交感神経と副交感神経のバランスを崩し、メラニン色素を作り出すための幹細胞を減少させてしまい、新しく成長する髪に対して色素細胞が不足して、毛が白くなってしまうとのこと。一夜にして髪が真っ白になることは科学的にはありえませんが、ストレスが続くと白髪が増えやすくなるのかもしれません。

「ストレスをためこまないように、自分なりの楽しみを持つ」など、「これをしたら精神的に落ち着く」ということがあれば、日常生活の中に取り入れるといいかもしれないですね。

白髪とストレスは関係があるようですが、そのメカニズムはまだ解明されていません。

「子育てや仕事が大変な時期に白髪になる」などと聞きますよね。これは子育てや仕事のストレスなど、精神的ストレスを受けたときに、そのストレスの処理が追いつかないため、白髪などの体の変化に結びつくことがある、というのが正確かもしれません。

またストレスを受けた時期が、たまたま白髪が生えてくるタイミングと重なったため、「ストレスのせいだ」と思い込んでいることも、よくあるようです。

(出典: Nature 「Hyperactivation of sympathetic nerves drives depletion of melanocyte stem cells」)

ポイント

白髪になる原因は「遺伝」「加齢」「生活環境」「病気」「ストレス」の5つ。しかし、特定の要因には絞りきれず、いくつかの要因が重なって白髪になる。

白髪を増やさない食べ物はあるの?

海藻類などに含まれるミネラル、乳製品などに含まれるタンパク質やカルシウム、牡蠣などに含まれる亜鉛や銅など、髪によいといわれる栄養素や食べ物はいろいろとあります。そうした栄養素を積極的に摂ることは、白髪対策として確かに有効です。

しかし髪を作る細胞や黒い色を作る色素細胞がきちんと働くためには、それをバックアップする様々な酵素や細胞が活性化されていなくてはダメ。そう考えると、「髪にいい栄養素」だけでなく、さまざまな栄養素を摂るほうがおすすめ。特定の食品ばかり食べるのではなく、バランスの良い食事をすることが大事です。

ポイント

タンパク質やカルシウム、牡蠣などに含まれる亜鉛や銅が有効。ただし、バランスのよい食生活が最も大事!

白髪を増やさないケアはあるの?

シャンプーで頭皮の状態を整える

頭皮の状態が悪いと、白髪が生えるリスクも高まります。シャンプーなど毎日のヘアケアは、髪の毛はもちろん、頭皮の健康も意識して行いましょう。

シャンプーの原液を頭皮に直接つけて洗うのはNG。シャンプーは手のひらか、毛先で泡立て、その泡で頭皮をやさしく洗うようにしましょう。

シャンプーの原液をくり返し頭皮に直接つけたり、頭皮をゴシゴシと強い力で洗ったりすると、頭皮の炎症につながる心配があります。

シャンプーの成分が頭皮に残っていると、その成分が酸化して頭皮の老化を促したり、その成分によって頭皮が炎症を起こしたりする可能性があります。すすぎ残しがないように、しっかりと洗い流しましょう。

また髪をすすぐとき、お湯の温度が熱すぎると髪や頭皮にとって必要な脂分まで落ちてしまう恐れがあります。40℃前後のぬるめのお湯で洗い流しましょう。

帽子や日傘を使い、浴びる紫外線の量を減らす

紫外線は頭皮に影響を与えます。

白髪が気になる人は、帽子をかぶったり、日傘を利用したりして、普段から頭皮が浴びる紫外線の量を減らすとよいかもしれません。最近は大人の女性にふさわしい帽子や、晴雨兼用の日傘など、色々なアイテムが登場しています。オシャレを楽しみながら、上手に紫外線対策をしてみませんか。

ポイント

頭皮の状態が悪いと白髪が増えるリスクが上昇。シャンプーや紫外線対策で頭皮の健康を守ろう!

まとめ

「これさえ行えば、白髪は防げる」という方法は残念ながらありません。

でも「食事を見直す」「ストレスを上手に解消する」「紫外線に気を付ける」などの対策は白髪だけでなく身体や心のメンテンナスにもつながります。自分が無理なく、楽しみながらできる方法を試してみてはいかがでしょう。

生えてきた白髪が気になる場合、髪を染めるのも方法の一つ。白髪が生えてきたことをネガティブにとらえず、自分なりの髪色を楽しむ、今までとは違うオシャレを始めるきっかけだととらえてみませんか?

監修

小林 愛 さん

ホーユー株式会社 総合研究所
先端技術研究室 新領域研究課 研究員

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